河野由馬
河野由馬
Yuma Kawano

企画課チーフ 九州大学理学部出身

在学中からさまざまな異彩を放っていた彼。今彼はオーパスアミューズメント事業部のキーマンとして大活躍しています。彼の立ち向かっていった課題と、その解決策とは?

一発でオーパスへ。

最初から「フツウの企業」は目指していなかった。河野は就職活動を始めた2005年1月にオーパスに出会った。九州大学在学中、さまざまな場面で作曲の能力を活かしていた彼は着メロ製作会社や楽器を製造販売するメーカーを志望していた。が、オーパスに出会って彼の志向は一変することになる。「こんな面白い人がいる会社なら絶対にオモシロイことができるはずだ。」彼はすべての選考を捨てて、オーパスを受け、見事年度の内定者1号となった。

自分の視野の狭さを知る。

入社した彼は燃えていた。「絶対に人のしていないことを実現してやる!」
しかし、彼の野望はことごとく打ち破れることとなる。これまでの大学生活の中では自分のクリエイティビティには自信があった。だがオーパスに入社し、社会人になると、さまざまな制約条件の中で企画を運営していくことがどれだけ困難なことかわかったのだ。事実彼がプランニングする案は過去にオーパスが実施済みなことがほとんどで、仮に実施しても大きな成果が得られることは少なかった。迷った彼はある日先輩に相談した。「最近クリエイティブなことが発想できなくなったんです。」
先輩は一言。「それは、学生時代はまだ君の視野が狭かったからだよ。自信を失うのではなく、プラスに捉えて、これからどんどんと新しい見方、考え方を身につけていきなさい。」河野は気持ちを改めてもう一度一から勉強をしなおそうと決心した。

分析に次ぐ分析。

これまで河野は「センス」がクリエイティブに 最も重要な要素だと思っていた。しかし、先輩の助言を受けニュートラルな気持ちになっていた彼は企画会議であることを確信した。同席していた当社の顧問が言った。「データの裏打ちのない企画は企画ではない。それは単なる思いつきだ。何かアクションを起こすとき、必ず仮説を立てなければならない。そのためには今ある情報資産を解析し、糸口を見つけることが絶対に必要だ。」河野は「これこそがクリエイティビティの本質だ」とそのときに気がついた。


事業部の販促担当者だった彼はそれからすぐ、当社のSP(セールスプロモーション)についての調査を行った。さまざまな統計資料と販促に関する資料を読み漁り、営業支援システムから営業実績をはじき出し、ある仮説を立てた。
「毎月何百万を投入する折り込みチラシはその効果が限定的だ。もっと目的を明確化し、紙面のイメージを変えなければいけない。また投入回数を減らし、その分を他の販促活動に充てるべきだ。」
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彼が考えたように事業部全体として毎年約4000万円の広告予算のうちほとんどをオリコミチラシに投入することには大きな疑問があった。しかし効果検証や、裏づけされた関連データ収集が行われておらず、折り込みチラシは「競合店に負けないための広告」にしかなっていなかった。

彼がまとめたデータは非常にわかりやすく、会議で彼のプランが承認され、「徹底した分析に裏打ちされた企画」=「河野の初めての企画」が実現することとなった。河野の企画は大きく当たった。これまでなかなか効果のなかった折り込みチラシが大きなの集客につながった。チラシの紙面イメージを大きく 変え訴えかける内容を絞り込んだことで、彼の仮説の通り、お客様への情報リーチ率が大きく上がったのである。

Going Concern!!

河野の企画は現在も進行中である。
彼が操る年間4000万円の予算がどれだけの投資効果を生んでいくのか。事業部全体がその行方を見守っている。

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